
経済や金融は今や世界的規模となり、一つの国の経済状況や政策のみでは、いろいろな問題を解決することは大変に難しくなっています。
その代表的なものとして挙げられるのは貿易になるかと思います。
貿易は相手国があってのことですので、自分の国の政策のみでは貿易不均衡の問題などは解決できないこととなります。
アメリカに輸出を大量に行っている日本と中国は、アメリカの経常収支を赤字にしているため、アメリカにしてみれば何とかしろと文句をいいたいところでしょう。
それ以外にも現在の人民元のレートが安すぎるのではないかという問題なども、アメリカとしては気になることです。
このように自国の経済状況の問題が他の国にある場合には、自国内のみで解決することが難しいことから国際会議の場で議論を行っていきましょうということで設けられているのがG7となります。
G7とは先進7ヵ国財務省・中央銀行総裁会議のこととなります。
先進7ヵ国とはアメリカ、日本、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダとなります。
以上の国の財務大臣と中央銀行の総裁、つまり通貨政策と金融政策の責任者が集まり話し合う場となります。
以前はこのG7の国で世界のGDPの6~7割くらいを占めていた時期もありましたが、最近は4割程となり、7ヵ国だけの話し合いではいろいろな問題が解決しないことから、G20も重視されるようになってきています。
G20までいくと世界のGDPの8割程を占めますし、人口も世界の7割程を占めるようです。
G20はアメリカ、日本、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、EU、ロシア、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、韓国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチンで構成されています。
そしてこの会議の場で特に注目されるのが声明文となります。
これは話し合われた内容をまとめたものとなり、各国の金融と通貨政策の責任者が今後の世界経済についての考えを表わしています。
この発表によって為替レートが大きく動くことがあり、短期でトレードを行っているトレーダーにとっては決して無視できないものとなっています。
コメント