今回紹介する手法は、一目均衡表の雲と移動平均線のみを利用したシンプルな手法となります。
あまり考え込まずに「パッと」見て方向性が分かるため、初心者向けの手法となります。
一目均衡表の雲について
一目均衡表は、転換線、基準線、遅行スパン、先行スパン1、先行スパン2と5つの線で構成されたインジケーターです。
日本人が開発したインジケーターでトレンドを知るのに最適なことから、人気の高いインジケーターとなっています。
ですが、一目均衡表は表示されるラインが5本と多いことから画面が見づらくなる傾向にあります。
さらに詳しい仕組みを覚えるには本1冊書けるくらいに奥が深いものとなります。
よって今回は画面を「パッと」見てすぐに相場の方性がわかるような解説にするため、一目均衡表の中の「雲」のみを利用します。
雲は先行スパン1と先行スパン2で構成されています。
先行スパン1→当日の転換線と基準線の中間値を26日分先行して表示させたものです。
先行スパン2→過去52日分のローソク足の高値と安値の平均値を26日分先行して表示させたものです。
そしてこの2つのラインの間に色を付けて分かりやすくしたものが「雲」と呼ばれるものとなります。
「雲」の特徴として価格の抵抗帯となることが多いことがあげられます。
つまり「雲」に価格が到達すると反発する可能性が高くなるのです。
逆に「雲」を突き抜けた場合は、相場が反転する可能性が高くなってきます。
移動平均線について
移動平均線とは一定期間の平均値をグラフで表したものとなります。
日足の場合、毎日価格の計算を行うため日々平均値が変わります。
そのため移動平均線と呼ばれます。
上記の例では200日移動平均線を表示してみました。
一目均衡表の雲と移動平均線を組み合わせた手法
上記で表示させた移動平均線は200日移動平均線です。
これは大きな方向性を知るために200日線にしたのですが、正解はなく100日線でも75日線良いかと思います。
ただ大きな流れを知る必要があることから例として200日移動平均線をしています。
そして200日移動平均線を軸に大きな流れを把握します。
上記の場合はローソク足が200日移動平均線の上に来ているため「買い」優勢と考えます。
さらに「雲」にローソク足がかかった時の動きに注目をします。
上記ではピンク丸の辺りですね。
この辺りは「雲」にかかり反発して上昇をしていることが確認できます。
移動平均線の位置から現在は「買い」優勢と判断しているため「雲」からの反発上昇を狙うというパターンです。
そうなりますと上記水色丸はどう判断したらよいでしょうか?
一度雲を下抜けしたため下降トレンドに移行したか?
とリアルタイムでは考えたかもしれません。
ですが、移動平均線の上にローソク足が来ていることから基本的には「買い」のみを考えたほうが良いかと思います。
後は「雲」は分厚いほど抵抗帯としての威力を増すと言われています。
薄い「雲」の場合は突き抜ける可能性が高くなってくるようです。
そして大きな時間足の方が信頼性は増します。
よって大きな時間足で方向性や雲の状況を判断して、短い時間足で少しの利益をねらいに行く戦略もありです。
まとめ
移動平均線で大きな流れを把握して、「雲」の反発でエントリーをする手法です。
あまり深くは考えなくても簡単な手法になると思います。
ただ毎回うまくいくわけではありませんので、資金管理と損切りの設定は徹底しましょう。
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