今回はFXトレードを行う上で人気のスキャルピングの基本的な手法についてご紹介します。
なお基本的なやり方についてのご紹介のため、FXを始めたばかりで自分のトレードスタイルを確立できていない方におすすめです。
前提条件として、思惑通りにいかなかった場合はしっかりと損切りを行うようにしましょう。決して損切り位置をずらさないようにしましょう。
今回使用するインジケーターはボリンジャーバンド、それにフィボナッチリトレースメントを利用します。
では行きます。
日足分析
ユーロドルの日足です。今回一例としてこの通貨ペアを使用します。通貨ペアに関しては何でも可です。
ですが今回はスキャルピングの手法の紹介のため超短期間での売買となります。よってスプレッドは小さい通貨をおすすめします。
スプレッドの大きい通貨ですとなかなかプラスになりません。ドル円、ユーロドル辺りが良いかと思います。
そして検証に使用する日は、赤の縦線で示した2020/09/01以降の日でトレードを行うこととします。
つまり2020/09/01以降はないものとして、それまでのローソク足からフィボナッチリトレースメントを利用して相場を分析してエントリーポイントを探っていきます。
日足のチャートで一番下のポイントと一番上のポイント(黄色丸)を起点にフィボナッチリトレースメントを下から上に引いています。
現在上昇トレードのためフィボナッチリトレースメントを下から上に引いています。色はピンク色にして見ました。
4時間足分析
ユーロドルの4時間足です。4時間足でも先ほどの日足と同じく上昇トレンドのため下から上に最安値、最高値を基準にフィボナッチリトレースメントを引きます。
今回はフィボナッチリトレースメントを黄色線で引いてみました。ちなみに赤の縦線は日足と同じく2020/09/01になります。
同じように1時間足でもフィボナッチリトレースメントを利用しても良いのですが、水平線が増えすぎるため、これをチャンスと見るか、無駄なエントリーが増えるので避けるべきかの考え方は人によります。
よってしばらく自分で様子を見て決めてもらいたいのですが、私の場合は水平線が増えすぎるため1時間足ではフィボナッチリトレースメントは利用していないです。
ここまでで、日足と4時間足を基準にフィボナッチリトレースメント引いたため、長期足の節目となる水平線が引けた状態です。
その後は相場環境を分析します。つまり現在が上昇トレンドなら「買い」を優勢に考えた方が勝ちやすいため買い目線で考えます。
下降トレンドなら逆となり「売り」を優勢に考えた方が勝ちやすいため売り目線で考えます。
レンジの場合は逆張りをするか、トレンドが出るまでトレードをしないという選択肢になるかと思います。
FX初心者におすすめなのはトレンドフォローのため、トレンドが出るまではトレードをやらない方が良いと思います。
というように相場環境を分析するのですが、スキャルピングの場合は超短期のトレードのため水平線付近の動きで「買い」「売り」どちらでも狙えるかと思います。
では先ほどまでにフィボナッチリトレースメントを引いたチャートを5分足で出してみます。
5分足分析
ユーロドルの5分足です。赤の縦線(2020/09/01)付近を一例として出してみました。時間足ですが、スキャルピングのため1分、5分、15分辺りを利用すると思います。
好みによります。ですが自分の場合は1分足はノイズがあまりの多いためほとんど利用しません。
チャートに戻りますが、黄色線とピンク線がほとんど同じ位置で重なっているポイントがあります。
日足と4時間足の両方での節目が重なったポイントであるためかなり意識されるポイントだと思います。
そうしますと上記のチャートでは4つのエントリーポイントがありました。まずは赤丸ポイントです。
ここは水平線を上抜けし、押し目を形成したポイントのためエントリーをしたい所です。
移動平均線にもきれいに反応してくれていれば、もう少し自信を持ってエントリーが出来るかと思いますが、上値抵抗線を引くなどを利用して見逃したくないポイントとなります。
次のポイントが青丸のポイントです。ここは逆張りのポイントとなりますので少し難しいかもしれません。
よって無理にエントリーせず見逃すのも一つの方法です。
最後に黄色丸の所となります。ここは水平線を下抜けした後に再度上昇をし、ちょうど水平線の所で戻り目を形成したポイントです。
サポートラインとレジスタンスラインが転換されたポイントのため積極的にエントリーをしていきたいポイントとなります。
ちなみにサポートラインとレジスタンスラインの転換についての詳しい記事も書いていますので、そちらもどうぞ。
15分足分析
ユーロドル15分足です。今回はもう一つ例を出します。まずは赤丸ポイントが逆張りポイントですね。
次に青丸ポイントは戻り目をねらっての「売り」ポイントとなります。
スキャルピングのため大きく利益を取りに行くことはしません。よって赤丸のような少しの戻りでも利益が取れるということになります。
このように水平線付近では売り買いが拮抗し、水平線を抜けた後や抜ける前などにいろいろな動きを見せます。
その動きを利用し、超短期で利益を積み重ねるのがスキャルピングトレードとなります。
今回紹介したのは、ほんの一例のためエントリーポイントは他にもたくさんあるかと思います。デモなどで練習をし、自分の得意なパターンを見つけると良いと思います。
もちろん自分の思惑通りにいかないことも多々ありますので、損切り位置をしっかり守り、絶対に利益が拡大する方向へはずらすことのないようにしましょう。
最後に
今回はスキャルピングの基本的な手法についての解説でしたが、日足や4時間足などの相場環境を確認したうえで短期足でエントリーするというやり方にしてます。
長期足の相場環境を確認せずに短期足のみで、エントリーポイントを探すのはあまりおすすめできません。
短期足は長期足の大きな流れに乗ってはいるものの、短期的には上下を繰り返しているため、その動きに振り回される可能性があるためです。
よってスキャルピングトレードをメインにトレードを行う場合も、長期足の環境を分析することをおすすめします。
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