
FXの手法で有名であり、効果の高いサポートラインとレジスタンスラインの転換をねらう手法があります。この手法について解説してみたいと思います。
サポートラインとは

まず最初に用語の解説です。サポートラインとは下値支持線のことを言います。上記の黄色丸のように何度も下値が支えられているラインのことです。
大きな時間足では特に意識されるポイントとなり、ここで一度動きが止められる傾向にあります。
と同時にこのラインを一度割ると今まで「買い」を行っていた人がびっくりして決済の「売り」(損切り)を行うため、勢いよく落ちていくことも多いです。
なおサポートラインは水平線だけに限らず、移動平均線や斜めの線のトレンドラインでも下値が支えられている場合は、サポートラインとして意識をしておいたほうが良いかと思います。
レジスタンスラインとは

レジスタンスラインとは上値抵抗線とも呼ばれ、上記のように上値を何度も止められている辺りに引いたラインのことです。
このようなポイントも常に意識されるポイントとなりますので注意しておく必要があります。
そしてこのレジスタンスラインも一度抜けると、このライン当たりで「売り」を行っていた人が決済の「買い」(損切り)を行うため、そのまま一気に上昇することの多いラインとなります。
レジスタンスラインも長期足の方が重要性は高いです。
サポレジ転換について

サポートラインとレジスタンスラインの用語の解説は以上ですが、このサポートラインとレジスタンスラインが転換するポイントが結構エントリーチャンスとなりますので、その一例です。
上記の黄色丸のように何度も下値が同じ価格付近で支えられています。このラインがサポートとして機能しているラインですね。
そして一度このサポートラインを割ると、その後には勢いよく落ちていく可能性が高いためその場面をねらいたいところです。
今回は赤丸辺りがそのポイントとなります。少しラインを飛び抜けていますが、レジスタンスとして機能はしているようです。
このようなポイントを頻繁にあるかと思いますのでねらってみても面白いかもしれません。
まとめ
サポートライン、レジスタンスラインは短い時間足ではあまり機能しない傾向にあります。
長い時間足のラインを意識することと、どんな場面でも必ずサポレジ転換が起こるわけではないので環境認識もきちんとすることが重要です。
サポレジ転換を使ったトレード記録
USDJPY(+99.6pips)

2020/10/26~28にかけてドル円のトレードを行いました。トレード結果とエントリーの根拠を記録しておきます。
日足分析

ドル円の日足です。最初に日足の相場環境を確認しました。日足は赤の線で示したように高値安値を徐々に切り下げているように見えます。
上昇フラッグのようにも見えますが、いつ上に上がるかは予想がつかないため直近を重視して下目線で考えていました。
ですが青線で示した所ですが、ピンク丸の所が安値を切り下げてはいるものの、切り下げ幅がほとんどなく同じところで止まっています。
よって下目線か、レンジか判断に迷う所ではあります。よって4時間足の状況も見て、どうするか検討したいと思います。
4時間足分析

ドル円の4時間足です。4時間足は同じところで止められているポイントを起点に、赤の水平線を引いてみました。
相場環境としては赤線で示したように、天井圏ではないもののトリプルトップを形成しているように見えます。
そして赤の水平線を下回れば、日足も非常に緩やかではあるが下目線、4時間足のトリプルトップ、赤の抵抗線の下抜け。
以上の根拠の元、「売り」がねらえそうです。
まず最初にエントリーをしたところがピンク丸の所です。ここはサポレジ転換と言われるポイントとなります。
サポートラインとレジスタンスラインが転換するポイントで、ボリンジャーバンドも横向きなことから逆張りが狙えそうです。
詳しいエントリーポイントなどは一つ前の記事「(米) 9月 新築住宅販売件数(20/10/26発表)チャート記録」の中で書いていますので、よろしければご覧ください。
そしてもう一つエントリーしたポイントが赤丸の所で、ここはピンク丸から下降してきて、少し見にくいですが移動平均線に上ヒゲを付けて下降しているポイントです。
そして赤の斜め線で示した通り、下値抵抗線を突破しているため「売り」エントリーをしました。
利益確定は黄色線で示した直近安値付近をねらっていた所、青丸辺りで一度止まる動きになったため利益確定としました。
トレード結果

再度トレード結果です。+59pips、+40.6pipsです。
USD/CHF(+52pips)

2020/08/05に米ドル・スイスフランのトレードを行いました。トレード結果とエントリー根拠を記録しておきます。
今回は久々に大きく利益が取れました。パターンとしてはいつものパターンです。
結局のところどんな手法を使っても勝つ時も負ける時もありますので、勝ちは大きく、負けは小さくするしかないように思います。

まずは日足の相場環境を確認します。赤の水平線は直近の節目を基準に引いたものですが、この水平線は週足の節目にもなっているかなり強力な抵抗帯です。
そこを突破したということは勢いがかなり強いと判断できます。戻り目を見極めて「売り」を行いたいと考えていました。
ローソク足の形も水平線からヒゲが出ての陽線と陰線で、この後に下降の可能性の高いローソク足の形となっています。

4時間足です。今回エントリーはこの4時間足で行いました。
サポートラインとレジスタンスラインの転換(サポレジ転換)となっているポイントである水平線からの反発を確認して青丸辺りで「売り」を行っています。
ほんとはもっと早くエントリーをしたかったのですが、チャートを見ていなかったためこのタイミングとなりました。
利益確定はボリンジャーバンドに付くまでを考えていましたので、ピンク丸の所です。

再度トレード結果です。約+52pipsです。やはり自分には長期足での売買の方があっているのかなと思います。
エントリー後にしばらくほったらかしにできるのが良いです。
EURUSD(+11.9pips)
2021/01/13~14にかけてEURUSDのトレードを行いました。
たいして利益が取れたトレードではなかったのですが、トレード結果とエントリーの根拠を記録しておきます。

まず最初に日足の相場環境を確認しています。
まず今回はフィボナッチ・リトレースメントを使用しました。起点としたのは最安値と最高値である青丸を基準に引いています。
最近は節目を見極め水平線を引くことが面倒になってしまったことから、フィボナッチ・リトレースメントを使用することが多くなりました。
黄色矢印で示したように高値、安値を同時に切り上げ、明らかに上昇トレンドを形成しているように思えます。
途中に長いレンジがありますが、その後に再度上昇していることから目線としては「買い」で良さそうです。
ただ今回注目したポイントは赤矢印で示したポイントです。
少し長めの陰線が出まして、日足の移動平均線を下回り確定をしました。
今後どうなるかは分かりませんが、しばらくは上昇の勢いが衰えたように思えます。
この時点では、他の時間足を見て「売り」も可能かもしれないと思いっていました。
4時間足の相場環境を確認

EURUSDの4時間足です。
4時間足でもフィボナッチ・リトレースメントを使用しています。(黄色)
青の矢印で示したように4時間足も先ほどと同じく上昇トレンドと判断できそうです。
ただ今回注目した点はピンク線の所に、トリプルトップと判断できそうなチャートパターンが出たことです。
赤矢印示したようにフィボナッチ・リトレースメントの23.6%のラインを下抜けしたため少しなら「売り」で利益が取れるかもしれないと考えました。
そしてねらい目としては赤丸辺りで、サポートとレジスタンスが転換するポイントまで待ってみることにしました。
4時間足エントリーポイント

先ほどのチャートの直近を拡大して見やすくしたものです。
赤矢印で示したように一度水平線を下抜け→水平線付近まで戻る→再度下へ行く所をねらう感じです。
エントリーを行ったのは赤丸辺りなのですが、ここは4時間足の移動平均線も下抜けしたため良いポイントではないかと判断しました。
その後、大きく下落してくれるのを期待したのですが、なかなか落ちていきません。
自分がエントリーした方向と逆方向へ行くときはサクサク進んでいくのに、思惑の方向へはじわじわじわじわじわじわとなかなか進まない・・・ような気がする。
ということでレンジとなったため、青丸辺りで利益確定を行いました。
ここら辺は日足、4時間足ともにボリンジャーバンドにタッチをしそうなくらいまで下がっています。
日足と4時間足の上昇の勢いが強いように思えたため、このような相場環境では、あまり下降しないのかもしれません。
トレード結果

+11.9pipsとなります。
「買い」より「売り」の方が早く進む傾向にあることから、ダブルトップやトリプルトップは自分の好きなチャートパターンとなります。
よって、今回のようなエントリーパターンを多用することがあるのですが、微益で終わってしまいました。
ですが10pips以上は取れましたので良しとします。
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