FXは儲かるばかりではありません。
昔に比べたら法律も整備されてきてはいますが、 当然ながらいろいろなリスクが存在します。
ですが、そのリスクは少しでも減らしたいもの。
どうすれば少しでもリスクを減らすことが出来るか、FXのリスク管理方法について学びましょう。
リスクを分散させる必要性
株で例えますと、1つの会社のみに自分の資金を全てつぎ込んだ場合、その会社の業績が悪くなると損失が大きくなってしまいます。
よっていくつかの会社に資金を分けて株を購入するなどの方法が有効です。
最近では世界中の株や債券を分散して購入することもできますし、人気の投資案件となっているようです。
こうしておけば仮にどこかの国の経済状況が悪くなったとしても、別の国の経済状況は良くなっているかもしれません。
つまりどこかの国の株で資金がマイナスとなっても、別の国の株でプラスにすることができる可能性があることからリスク回避につながります。
そして、世界経済は全体としてみれば上昇傾向にあるように思えることから、長期で持っていれば資産が増える可能性があります。
過去には大きなニュース、紛争など様々な出来事で世界経済が悪くなったことは多々あります。
ですがその後の株価や経済状況などを見ていますと長期的には回復し、さらに上昇をしています。
よって未来のことはわからないからこそ、自己資金は長期で分散をさせるのが良いと言われるのでしょう。
ではFXにおいて分散できることは何があるでしょうか?
いくつか考えてみたいと思いますが、その前にどのようなリスクが存在するかについて解説します。
どのようなリスクが存在するか?
取引業者の信頼性
まずは取引業者の信頼性のリスクです。これは自分がお金を預けていたFX業者が業務停止や倒産ししてしまうリスクです。
昔のFX業者は財務上、怪しい業者も多く信頼して利用してよいのか初心者には判断は難しい状況でした。
ですが2005年に法律が改正されて財務上、不安定な会社は淘汰されていきました。
そして最近はFX取引でお客様から預かったお金は自分の会社とは別の機関(信託銀行)に預託し、顧客の資金をしっかりと守る仕組みを作る業者が増えてきました。
よって、そういった業者を利用すると良いでしょう。
システム上のリスク
FX(外国為替証拠金取引)は、普通みなさんはお家のパソコンを使いインターネット回線を通じて取引を行います。
そのため例えば、パソコンの故障、回線のトラブル、自分の取引しているFX業者のサーバー上のトラブル、レンタルサーバーのトラブルなどいろいろなリスクがあります。
自分のパソコン上の操作ミスもここに含まれるかと思います。
流動性のリスク
可能性は低いですが、かなり大きなニュースが入ったりすると全体の取引量が減り取引ができなくなるというリスクです。
株式市場と比べて、ストップ高、ストップ安などはないため流動性のリスクは低いですが、可能性としてはありますので、こちらも注意が必要です。
市場の値動きによってのリスク
そして一番大きなリスクと思われるのがこの市場の値動きによってのリスクとなります。
FX(外国為替証拠金取引)はご存知だと思いますが、元本が保証された取引ではないため、その日の市場の値動きによって儲かることもありますが、損をすることもあります。
特にFX(外国為替証拠金取引)は損をする人の方が多いといわれています。
そのようなリスクがあるということも覚えておく必要があります。
そしてスワップポイントにおいても必ず儲かるものではありません。
スワップポイントをねらうととは二国間の金利差から儲けることを狙うのですが、これに関しても金利は常に動きますので注意が必要です。
そして次にレバレッジです。
レバレッジとは少ない金額でも大きな取引ができることを言いますが、これは逆に考えると損をするときは大きく損をしてしまうことを意味しています。
以上のリスクがあることも認識の上、安全に取引を行いましょう。
様々なリスク管理方法!
資金を分散
リスクを軽減する方法の内、一番の基本は資金を分散させることだと思います。
どこか1カ所に集中して投資をした場合は、投資対象の1つの値動きの上下によって自分の資金が上下をします。
儲かった場合は良いのですが、思惑と反対に動いた場合に、そのまま損失として自分に返ってきます。
よって資金を分散して投資をし、1つが思惑通りにいかなかったとしても、別の投資先が思惑通りにいっていることもあり、総合すると資金のマイナスを防ぐことが出来る可能性があります。
ただこの場合に、同じような動きをする投資先に複数の分散投資をしても効果は発揮されない可能性があります。
やはり値動きの異なる複数個所に投資をすることによって分散投資の効果が発揮されることが期待できます。
デメリットとしては資金が少ない場合に分散で投資をした場合は、ほとんど資金が増えていかないことが考えられます。
ただ資金が少ない場合に集中投資をして増えたとしても、それは運が良かっただけかもしれないということを考えると、将来的に大きく増やしたいと考えた時に博打のようなことをしてしまう可能性があります。
資金は都合よく急激に増えていくことはないという認識の元、資金は増やすことは大事ですが減らさないということを第一に考えてリスク管理をしていきたいものです。
ちなみにギャン理論では資金は10分割をしろと書かれています。
さらに安全を考える場合は10~20分割でしょう。
FX初心者の場合はもっと分割して考えてみても良いかもしれません。
まずは防御を固める必要があります。
時間を分散
時間の分散というのは例えば何かの投資先の商品を買う場合に、1回で全額を投入して買うのではなく、数回に分けて購入をするということです。
1回で購入をしてしまうと高値で買ってしまったり、底値で売ってしまったりということが考えられます。
これを防ぐために資金を分散した後に複数回に分けて時間をずらして購入することにより、1つで高値掴みがあったとしても、別の件で利益が出ていることも考えられます。
底値で買うことが出来て、高値で売ることが出来れば一番良いのですが、それはなかなか難しいものです。
よって時間単位でも投資を複数回に分けることをおすすめします。
通貨ペアを分散
1つの通貨だけを持たない、かつ同じような動きをする通貨ペアばかり持たないということになります。
これは「オーストラリアドルとニュージーランドドル」、「米ドルとカナダドル」、「日本円とアジア通貨」、「ユーロとポンド」となります。
これらはほぼ同じような動きをするため、例えばAUD/JPYとNZD/JPYに資金を分散してポジションを持っていてもあまり意味が無いような気がします。
基本的には米ドル、ユーロ、オーストラリアドルと分けてポジションを持つ方が良いと思います。
上記で述べたのは長期での話で、短期でトレードを繰り返す場合にはいちいち分散しているのも大変かもしれません。
よってデイトレード~スイングトレードを行う人向けです。
投資期間を分散
投資する期間にも差をつけて資金を分散してみるとリスクを減らすことができると思います。
投資期間を短期・中期・長期と分けるのです。
そしてそれぞれの期間で分散した資金を投入していくやり方です。
スワップポイントの関係から現在の所は、中期と長期は「買い」の方が良いでしょう。
そして短期・中期・長期とはそれぞれどのくらいの期間を指すのかは、人それぞれとなります。
目安としては短期とは1~10日くらい、中期が2週間~2ヶ月くらい、長期が3ヶ月~1年くらいとなるでしょう。
FXの場合は株と違い青天井に相場が上がっていくことは考えづらいため、数十年という単位でポジションを持ってもあまり意味がないかもしれません。
よってこのくらいの期間で考えてみたら良いと思いますが、短期より長期での投資をおすすめします。
理由として、どの相場でも短期的な動きを見極めるのは非常に難しいものです。
それに短期ですと、一時的な相場の上下の動きに振り回され大きく損失を出すことも予想されます。
ですが、長期的な目線で考えると、これらの変動リスクは小さくなると考えられることが挙げられます。
さらに長期的な動きの方がテクニカル分析をやりやすい傾向にありますので、短期的に勝てない場合は長期での運用を検討してみても良いかもしれません。
日付にも差をつける
これは例えば、この先上昇トレンドが予想できたとします。
その際に自分が押し目などを利用して「買い」を行うとしても、その時一回で想定した金額すべてをつぎ込むのではなく数日に分けて分散して「買い」を入れるのです。
1回の投入資金が少なくなっていますので、予想が外れて下降してきた場合は損失を小さく抑えることができます。
反対に一度トレンドが出だすと、トレンドは継続する可能性があることから後から追加で「買い」を入れることにより大きく増やすことも可能です。
トレード時間の分散
FXは原則24時間いつでもトレードは出来ます。
そして1日は大きく分けると3つに分けられます。
日本時間、欧州時間、ニューヨーク時間の3つです。
それぞれの時間帯に特徴があります。
よってどこか一つの時間帯に資金を集中させるのではなく、時間も分散させるという戦略です。
これにより例えば欧州時間で大きく動きすぎて、資金が全額失くなってしまった。
ということも投資時間で分散をしておけば被害が少なくて済みます。
注文レートに差をつける
これは自分が「買い」や「売り」と思った時に1回で想定の資金を投入してしまうのではなく、想定の資金を分散して、さらに注文レートも複数回にすることです。
例えば1ドル=100円で「買い」と判断したとします。
その際に想定資金全額を1ドル=100円で「買い」を入れるのではなく、1ドル=100円で1/3投入、1ドル=101円で1/3投入、1ドル=102円で1/3投入という具合です。
注文レートにも差をつけることによりリスク回避につながると思います。
まとめ
FXには様々なリスクが存在します。
主なものとして取引業者の信頼性のリスク、システム上のリスク、流動性のリスク、市場の値動きによってのリスクが存在します。
リスクを上手に管理するために、まずは基本の「資金の分散」です。
資金を分散させることにより損失を回避できる可能性が高まります。
次に「時間の分散」です。
資金を分散させ複数回に分けて投資をすることにより、1回の損失をカバーできる可能性が出てきます。
最後に「長期での投資」です。
短期での相場の動きを予想するのはなかなか難しいです。
よって長期的な目線で考えていくほうがうまくいく可能性は高いと思います。
その他にも様々なリスク管理方法を解説しました。
参考にしてみてください。
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