
相場を予測するのに使えそうなインジケーターで、ピボットというものがあります。
基本的な使い方を勉強しましょう。
ピボットとは?
RSIやパラボリックを開発したJ・W・ワイルダー氏が考案したテクニカル指標です。
当日の数値から翌日の売買の目安となるポイントを計算し、ラインで表示します。
上記のチャートのラインの種類としては「S1」「S2」「S3」「S4」「基準値(ピボットポイントPP)」「R1」「R2」「R3」「R4」の9本となりますが、お使いのチャートによって異なっている場合や表示、非表示を変えられたりします。
S=サポートライン、R=レジスタンスラインとなります。
ピボットの計算式
基準値(ピボットポイントPP)=(前日の高値+前日の安値+前日の終値)÷3
S1=基準値(ピボットポイントPP)-(前日高値-基準値(ピボットポイントPP))
S2=基準値(ピボットポイントPP)-(前日高値-前日安値)
S3=S1-(前日高値-前日安値)
R1=基準値(ピボットポイントPP)+(基準値(ピボットポイントPP)-前日安値)
R2=基準値(ピボットポイントPP)+(前日高値-前日安値)
R3=R1+(前日高値-前日安値)
計算は複雑なものではなく、シンプルな計算式となっています。
ピボットの基本的な使い方
ピボットの注意点として、前日の高値や安値などを基準に計算をしていますが、これが有効になるのが翌日のみということです。
つまり当日に利用するラインは前日分の数値を利用し、本日のみ有効となるラインとなります。
買いの場合
S1→このラインに到達した時は「買い」を検討するのが良いでしょう。
S2→このラインに到達した時は損切りを検討するか、買い増しを検討するのが良いでしょう。
R1→利益確定で決済を検討するのが良いでしょう。
売りの場合
R1→このラインに到達した時は「売り」を検討するのが良いでしょう。
R2→このラインに到達した時は損切りを検討するか、売り増しを検討するのが良いでしょう。
S1→利益確定で決済を検討するのが良いでしょう。
最後に・・・
過去のラインを見てみますと、「S1」「S2」「R1」「R2」辺りは結構意識されているように思われます。
あとお使いのFX業者にもよりますが、リアルタイムでニュースを見ることが出来る業者ですと「ピボットラインに到達しました」みたいなニュースが良く流れます。
これを見て行動を起こす人もいると思われることから、より意識されるラインとなるかと思います。
ただラインに来たらすぐエントリーや決済、損切りをするのではなく、他の根拠も組み合わせた方が良いように思います。
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