
FXでは一般的に短期のトレードは相場の動きが全く読めないことから難しいというように言われています。
よってFX初心者は中期~長期のスイングトレードから入るのが良いでしょう、という意見もあります。
自分も短期より中長期の方がずっと画面を見続けていなくて良い分、疲れがなく良いと思います。
ですが、この中長期のスイングトレードにも難点があります。
実際にどんなことがあるのかを紹介します。
円高が進んだ!
FXには今まで様々な業者が存在していましたが、厳格なルールができ、それを満たさない業者は淘汰されていきました。
そして2000年くらいからFXも気軽にでき、レバレッジも大きくかけられることからブームになってきたように思います。
特に2000年~2001年終わりくらいまでは円安が続いていたこともあり、米ドル/円などは買いポジションを中長期で持っていれば利益になっていました。
さらにスワップポイント分の収益もあったため、より儲けることが出来たと思います。
2000年~2005年頃は日本はゼロ金利政策を実施しており、利息はほとんど付きません。
それに対し、米国は5%くらいだったため米ドル/円を持ち続ければスワップポイントで稼ぐことが出来たのです。
そして、その後しばらくはレンジの状態が続きましたが、2008年に大きなニュースが入ります。
2008年の9月に有力な投資銀行であるリーマンブラザーズが破綻したのです。
これにより極端に円高に進行し始めました。
そしてついに2011年10月31日に戦後史上最高値の1ドル=75円32銭を記録しました。
アメリカの金利もリーマンブラザーズの破綻以降低下していきます。
中長期のトレーダーはどうなった?
中長期でポジションを持つ場合は、日本円が現在金利がほとんどないことなどから「買い」でポジションを持つことを考えます。
そうでないと毎日スワップポイント分の支払いが発生してしまうからです。
実際に2000年くらいのFXブームではスワップポイントの関係と円安に進んでいたことから、大勢の中長期でトレードを行った方は「買」いポジションを持っていました。
ところが先ほど説明したリーマンブラザーズの破綻で極端に円高が進み、スワップポイントの収益以上に、為替差損を出してしまい大損をしてしまうことになってしまいました。
どうする?
スイングトレーダーにとって上記で紹介したようなことが起こると厄介です。
長い期間ポジションを持ち続けているため、その間には世界中でいろいろなニュースがあるでしょう。
よってただ持ち続けるというだけで安心ということはないことを念頭に、より資金管理を徹底しなくてはいけません。
スキャルピングトレードのように超短期の動きを読むのも難しいですが、スイングトレードのように長い期間の動きを読むのも簡単ではありません。
よってポジションを小さくして挑むことになるのですが、長い期間でポジションが小さいと大して利益になりません。
ですが、利益を上げるよりか、損失を小さくするという考えが大事です。
よって資金管理を徹底するようにしましょう。
コメント