
近年、個人投資家の間でCFD取引が注目を集めています。
CFD(Contract for Difference)取引は、株式市場だけでなく、世界中の銘柄にアクセスできる取引形式です。
この記事では、なぜ日本株だけにとどまらず、世界の銘柄を対象にしたCFD取引が魅力的なのかについて探っていきます。
CFD取引とは?
まず、CFD取引について簡単に説明しましょう。
CFD取引は、契約の差額を利用して銘柄の値動きに対して取引を行う仕組みです。
つまり、実際に株式や通貨を取得するのではなく、その値動きに対して予測や投資を行うことができます。
これにより、世界中の銘柄に対して短期的なトレードやヘッジ戦略を展開することができるのです。
日本株にとどまらないCFD取引の魅力
日本株のことはよく知っている?
CFDは世界中のあらゆる銘柄から自分がトレードをしたいものを選ぶことが出来ます。
お使いの業者によっては数千くらいの中から選ぶことが出来たりします。
その際によくあることとして、日本人ですと日本の会社を基準に考えたりします。
つまり日本の会社のことはよく知っている。
ドイツの会社のことはよくわからない。
よって日本株を中心に取引をするのを好む傾向にあります。
ですが、実際にそうでしょうか?
日本人ですと日本の会社の名前や評判などは確かに分かりやすいかもしれません。
でもそのことと本当の業績の良し悪しの判断は難しいものです。
逆に海外の会社でも同じです。
確かに効いたことのない会社の今後の業績を予測するのは難しそうです。
ですが、海外にも日本の会社以上に有名な会社はたくさんあります。
例えばAmazon、Microsoft、ディズニーなどは誰でも知っている海外の会社です。
日本の会社よりかはこちらの方がよっぽど知名度がありますね。
日本株を選んだからと言って実際の業績は今後どうなるかわからないわけですから、取引対象をなじみのある会社で絞り込んでしますのはかなりもったいないです。
せっかく幅広い取引対象から選べるのですから勝ちやすい銘柄を選びたいものです。
グローバルな投資機会の拡大
CFD取引の最大の魅力は、世界の銘柄にアクセスできることです。
日本株だけにとどまらず、米国、欧州、アジアなど、さまざまな国や地域の銘柄を取引することが可能です。
これにより、投資機会が大幅に拡大し、世界経済の様々なトレンドに参加することができます。
24時間取引可能
CFD取引はオンライン上で行われるため、24時間取引が可能です。
世界中の主要な市場が異なる時間帯で営業しているため、時間の制約を気にせずにトレードすることができます。
これは、投資家にとって非常に便利であり、機会を逃すことなく取引を行うことができます。
レバレッジ効果の活用
CFD取引では、レバレッジ効果を活用することができます。
レバレッジ効果とは、少額の証拠金で大きな取引を行うことができる仕組みです。
例えば、証拠金の10倍の額で取引を行う場合、資金効率が向上し、投資リターンのポテンシャルも高まります。
ただし、レバレッジ取引にはリスクも伴うため、慎重に取引を行うことが重要です。
世界中の様々な銘柄を売買できます!
CFDでは世界中の株式や株価指数、債券、コモディティなどたくさんの銘柄を売買することが可能です。
今回はどのようなものがあるのか一例を紹介します。
なお取り扱い銘柄はCFD業者によって違いがあります。
事前に確認をお願いします。
個別銘柄
これは日本株、アメリカ株などのいわゆる会社の株です。
いろいろな国の個別銘柄を買うことが出来、業者によってはエジプト株なども扱っております。
日本株を買う場合でも1株から買える業者もあります。
日本で普通に株式の売買を行う場合は、東京証券取引所の開いている昼間しかトレードが出来ません。
CFDの場合はアメリカ株や欧州株などの取り扱いもありますので、夕方や夜に時間を取れる方で株をやってみたいという方もトレードが可能となっています。
株価指数
ニューヨークダウ平均、日経225、ナスダック100種株価指数、ドイツ30種株価指数などが挙げられます。
CFDを始めたばかりでよく分からないという方は、一番人気のニューヨークダウ平均からやってみるのが良いと思います。
ニューヨークダウ平均は、ニューヨーク証券取引所に上場する主要30銘柄の平均株価です。
世界中の株式市場に最も影響を与える代表的なインデックスとなっています。
為替
これはFXに投資すると考えていただくと一番分かりやすいです。
FXは単独でも人気があり、独立している感じがありますが、もともとはCFDの一種です。
債券
10年米国債先物、30年米国債先物、ミニ日本国債先物など様々です。
一般的に国債での儲けは少ないですが、デフォルトのリスクは低く値動きも安定しています;
よって他の銘柄と併せて買い、リスク回避の手段として利用されることもあります。
ETF
上場投資信託のことで、日経平均株価やTOPIX、NYダウ等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種となります。
投資信託同様、1銘柄に投資するだけで分散投資が可能となる特徴があります。
一例としては「貴金属指数に連動するETF」、「コーン、小麦、豆、砂糖の先物に連動するETF」などがあります。
商品
金(ゴールド)、プラチナ、原油などがあります。
金(ゴールド)が有事の際に安全資産として買われることが多く、上昇する傾向にあります。
CFD取引の具体的な取引方法と銘柄選び
CFD取引を始めるためには、以下の手順を追うことでスムーズに取引を開始することができます。
取引口座の開設
まず最初に、信頼性の高いCFD取引業者で取引口座を開設する必要があります。
口座開設には身分証明書や住所証明書などの書類が必要な場合がありますので、事前に準備しておきましょう。
口座開設手続きはオンライン上で行えることが多く、スムーズに進めることができます。
取引プラットフォームの選択
CFD取引業者はさまざまな取引プラットフォームを提供しています。
取引プラットフォームの使いやすさや機能性、チャート分析ツールの充実度などを比較し、自分に合ったプラットフォームを選びましょう。
デモトレード機能を提供している業者もありますので、取引プラットフォームの操作感を事前に確認することもおすすめです。
銘柄の選択と分析
CFD取引では、世界中の銘柄を取引することができます。
銘柄の選択には慎重な分析が必要です。
ファンダメンタル分析やテクニカル分析を活用し、銘柄の成績や将来の見通しを評価しましょう。
また、取引する銘柄のセクターや市場動向にも注意を払い、バランスの取れたポートフォリオを構築することが重要です。
※記事後半で詳細に解説しております。
リスク管理とトレード計画の作成
CFD取引では、リスク管理が非常に重要です。事前にリスク許容度を決め、ポジションサイズや損切りラインを設定しましょう。
また、トレード計画を立てて取引を行うことで、冷静な判断ができる状況を作り出すことができます。
トレード計画にはエントリーポイントやエグジットポイント、トレード期間などを含めましょう。
CFD取引のリスク管理と注意点
CFD取引には、高いポテンシャルとともにリスクも存在します。
以下にCFD取引を行う際に留意すべきリスク管理と注意点をいくつかご紹介します。
ボラティリティの高い市場
CFD取引は値動きに基づく取引ですので、市場のボラティリティが大きい場合、価格変動が激しい状況になることがあります。
特に、世界の銘柄を対象にした取引では、経済指標や政治的な出来事などの要素が価格に大きく影響することがあります。
そのため、市場の変動を正確に予測することが重要です。
レバレッジのリスク
レバレッジ効果は、大きなリターンをもたらす一方で、損失を拡大するリスクも伴います。
証拠金の額以上の損失を被る可能性があるため、慎重な資金管理とリスク管理が必要です。
適切なポジションサイズの選択やストップロス注文の活用など、リスクを最小限に抑える手法を身につけることが重要です。
プラットフォームと業者の信頼性
CFD取引を行う際には、信頼性の高いプラットフォームと業者を選ぶことが重要です。
取引手数料やスプレッド、注文執行の速さ、顧客サポートなど、複数の要素を考慮して適切な業者を選びましょう。
また、プラットフォームのセキュリティ対策や規制への遵守も確認する必要があります。
以上がCFD取引のリスク管理と注意点の一部です。
銘柄の選択と分析
勝てる銘柄をどうやって選ぶか?
では勝てる銘柄をどのように選ぶかと言いますと国、会社、商品名などでトレード対象を選ぶのではなくトレンドが出ている銘柄を選ぶのです。
FXの場合は20~30くらいの通貨ペアから、トレンドが出ている通貨ペアを探したりすると思います。
ただその中にトレンドが出ている通貨ペアがないことは頻繁にあります。
よってトレンドが出るまで待たないといけないのですが、CFDの場合は取引対象が多いという特徴を活かせます。
かなりの数をチェックすれば、自分のトレード可能時間にトレンドが出ている銘柄を見つけることが出来るでしょう。
国、会社の知名度、ニュース情報などから取引対象を選ぶよりか、チャートを見てトレンドの出ているものを選ぶ方が賢明です。
特にニュースの情報などは出た時点で、もう市場に反映されていることがほとんどです。
例えば金(ゴールド)上がっているというニュースを聞いて金(ゴールド)を買ったところで、高値掴みをしてしまう可能性があります。
一般の人に回ってくる情報などそんなものです。
よって自分でチャートを見る力をつけることが大事だと思います。
ファンダメンタル分析
銘柄の業績や財務状況、市場の需要動向などを評価するファンダメンタル分析は重要な要素です。
企業の収益成長やキャッシュフロー、競合状況などを調査し、将来の成長性を予測しましょう。
以下は銘柄選びに役立つ要素です。
財務指標
収益成長率、営業利益率、ROE(株主資本利益率)などの財務指標をチェックしましょう。
安定した収益成長と健全な財務状態を持つ企業が銘柄選びの候補となります。
競合状況
企業の競合状況を調査しましょう。
市場シェアや競合他社との差別化ポイント、新製品や技術の開発など、企業の競争力を把握することが重要です。
業界トレンド
銘柄が所属する業界のトレンドや成長性を確認しましょう。
市場の需要動向や規制環境の変化などが銘柄に影響を与える可能性があります。
企業のニュース
企業の最新のニュースや発表、業績報告なども注目しましょう。
重要な発表や業績の予想を反映することができます。
テクニカル分析
銘柄の価格チャートを分析するテクニカル分析も重要です。以下はテクニカル分析に利用できるツールや指標の例です。
移動平均線
過去の価格データから算出される移動平均線を利用して、トレンドの方向性や転換点を把握しましょう。
相対力指数(RSI)
過去の値動きから算出されるRSIを利用して、銘柄の買われすぎ・売られすぎの状
態を判断しましょう。RSIが70以上になると買われすぎ状態を示し、価格の下落の可能性が高まります。
一方、RSIが30以下になると売られすぎ状態を示し、価格の上昇の可能性が高まります。
ボリンジャーバンド
移動平均線の上下に標準偏差を加えたバンドを利用して、価格の変動幅を確認しましょう。
価格がバンドの上限や下限に達すると、転換点や反転の可能性が高まります。
トレンドライン
高値や安値を結ぶ直線を引き、トレンドの方向性を確認しましょう。
価格がトレンドラインを上抜けると上昇トレンドが確認され、下抜けすると下降トレンドが確認されます。
これらの分析手法や指標を組み合わせて、銘柄の選択と分析を行いましょう。
ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせることで、より総合的な情報を得ることができます。
また、銘柄選びにおいては自身の投資目的やリスク許容度に合わせたポートフォリオ構築も重要です。
リスク分散や異なる業種や地域への投資を検討することで、ポートフォリオの安定性を高めることができます。
銘柄の選択と分析には時間と努力が必要ですが、情報収集と分析の継続的な学習を通じて、より正確な判断ができるようになるでしょう。
今後の展望
テクノロジーの進化
技術の進歩により、取引プラットフォームやデータ分析ツールがますます発展しています。
AIや機械学習の活用、高度なチャート分析ツールの普及など、トレーダーがより効果的な取引戦略を構築するためのツールが提供されることが予想されます。
マーケットの変化
世界経済の動向や地政学的なリスク、新興市場の成長など、マーケットは常に変化しています。
トレーダーはこれらの要素を注視し、市場の変動に対応するために柔軟な取引戦略を持つ必要があります。
ESG投資の重要性
環境、社会、ガバナンス(ESG)に配慮した投資がますます注目を集めています。
企業の持続可能性や社会的影響を考慮した投資が重視される傾向があります。
トレーダーはESG情報を活用し、トレード戦略に組み込むことで、長期的な成果を上げることができます。
規制の強化
金融市場の規制はますます厳しくなっています。トレーダーは適切な法令遵守や取引の透明性に留意しながら、安全かつ適切な取引を行う必要があります。
規制の変更に対応し、合法的かつ信頼性の高い取引を行うことが求められます。
CFD取引はグローバルな視野を持つ投資手段として魅力的ですが、リスクとチャンスを理解し、適切な知識とスキルを身につけることが重要です。
市場の変動に敏感に対応し、自己のトレードスタイルを磨きながら、安定したパフォーマンスを目指しましょう。
まとめ
銘柄選びはCFD取引において成功するために重要な要素です。
適切な銘柄を選択するためには、ファンダメンタル分析とテクニカル分析の両方を活用しましょう。
ファンダメンタル分析では、企業の業績、財務状況、競合状況、業界トレンドなどを評価します。
健全な財務状態や成長性を持つ企業を選ぶことが重要です。
また、最新のニュースや発表にも注意を払い、情報を継続的に収集しましょう。
テクニカル分析では、価格チャートやテクニカル指標を分析してトレンドや転換点を把握します。
移動平均線やRSI、ボリンジャーバンド、トレンドラインなどのツールを活用しましょう。
価格の過熱感や転換のサインを見極めることが重要です。
銘柄選びには個別の情報収集や分析が必要ですが、自身の投資目的やリスク許容度にも配慮しましょう。
ポートフォリオの多様化やリスク管理の観点から、異なる業種や地域に分散投資することも検討しましょう。
銘柄選びには時間と努力が必要ですが、継続的な学習と情報収集を通じて、より正確な判断ができるようになります。
トレーダーは常に市場の変動に敏感に対応し、適切な銘柄を選択することで、CFD取引において成功を収めることができます。
リスク管理と合わせて、着実な成果を上げるために取引戦略を練りましょう。
おすすめ口座はこちらです→XMTrading
コメント