
FXは基本的に土日(週末)が休みとなります。注文だけは入れることが出来る業者もあるようですが、市場が閉まっているために取引は出来ません。
FXを始めたばかりですと休みの期間を暇と感じてしまいます。早く月曜日になりトレードをやりたいという気持ちになります。
ただちょっと待ってください。
エントリーをしたい、したいという気持ちばかりになってしまうと、ポジポジ病と呼ばれる何となしにエントリーを繰り返すことになり、資金を減らしてしまうことになりかねません。
そうならないために土日(週末)を有意義に過ごしましょう。今回は土日(週末)の暇な時間にやっておきたいことについてまとめてみます。
①1週間のトレードを復習
まずはこれに尽きます。1週間のトレードの結果をまとめることです。
そして成績はどうだったのか確認してみましょう。その際に注意してみておくポイントがあります。
どこでエントリーをしたのか、その根拠はなんだったのかを振り返ることです。特に根拠の部分は大事です。
何となしにエントリーを繰り返していては勝ち続けることは無理だと思います。
よって根拠を持ってエントリーをしたのかどうか、その根拠は正しかったのかを確認しましょう。次に決済ポイントについてもです。
利益確定ポイントは早すぎなかったかどうか?もう少し伸ばすことは出来なかったかを確認してください。
確かにチャートを後から確認すればもう少し粘ればよかったとか、早く確定させれば良かったとかがわかります。
リアルタイムでは判断できなかったかもしれません。ただ振り返ることで今後必ず生きてくるものだと思います。
そしておそらく最も大事なことである損切りについてです。
損切りの位置も根拠を持った位置に設定したか、含み損が出た時に損失が大きくなる方向へずらすことはなかったかなどです。
特に損切り位置をずらす癖をつけてしまうと今後、いつの日かドカン!と大きく負けて資金を失う日が来てしまいますので気を付けましょう。
②他にエントリーポイントはなかったか確認
恐らく結果の確認をしてどのくらい勝った、負けたくらいはみなさん把握していると思います。
ただ自分がエントリーをしたポイント以外にもエントリー箇所を探してみるという作業をする人はあまりいないかもしれません。
この作業を行うことにより、次回以降に同じようなパターンが出た時に利益を取れる可能性が高まることが期待できます。
出来上がったチャートを見ての判断ですと、自分に都合の良い解釈をしてしまう恐れもあるため、チャートを一度左の方へずらし、先が見えない状態から予想をしながら少しずつ右へずらしていくのもおすすめです。
それ以外にもForex Tester(フォレックステスター)を使い過去のチャートを再現させながらエントリーポイントを探すのも良いでしょう。
③次週の準備
1週間の復習等を済ませたら次にやっておきたいことが次週の準備です。
これにもいろいろありますが、最低限確認しておきたいことを挙げておきます。
以下のことを済ませ、準備万端で次週のトレードに望みたいものです。
長期足の流れを確認
確率から考えますと、長期足に逆らってエントリーを繰り返すより、長期足の流れに合わせてエントリーをする方が勝てる確率は高くなるはずです。
そのため長期足の流れはどうなっているのか再度確認をしておきましょう。
1週間経つと流れが変わったかもしれません。
変わっていなかったとしても長期足の流れと逆のトレードを繰り返していたかもしれません。
そのことを確認して次のトレードに活かしたいものです。
チャート上の節目の確認
これは水平線やフィボナッチ・リトレースメントを使用してトレードを行っている人が対象となります。
この休み期間に過去のチャートの節目に水平線を引き、次のエントリーの目安を決めておきたいです。
月曜日になり相場が動き出してからやるよりも、休みの間に次週に見るべき通貨ペアを決めて節目を見極めておくほうが良いでしょう。
そしてその際に相場環境も確認しておくほうが良いでしょう。
現在買いが有利なのか、売りが有利なのか、レンジなのかなどは把握しておくほうが良いかと思います。
さらにはチャートパターンが出ていないかなども確認しておきたいですね。
指標発表について調べておく
次週のいつに大きく動きそうな指標発表があるかは把握しておいたほうが良いと思います。
もしすでにポジションを持っていた場合に指標発表前に決済するのか、そのまま持ち続けるのかなどの判断材料となるからです。
また指標発表で大きく動いたときに、その動きに乗ってトレードをする場合も事前に動きそうな指標を知っておくことは大事なことです。
ゴトー日の確認
次週にゴトー日が入っていないかも確認しておきましょう。
ゴトー日には相場が動く可能性があり、先ほどと同じでポジションを持っているならそれをどうするのか、もっていないならその動きに乗っていくのかを事前に考えておくことができると思います。
主要な市場の休みを調べる
平日と言えども、例えばクリスマスなどはお休みになっている市場もあります。
休みの日は取引量が極端に少なくなり相場があまり動かない傾向にあります。
よってこのような時に無理にトレードをすると負けを増やすことにつながるかもしれません。
土日のニュースを調べておく
土日に大きなニュースがあると月曜日に大きな窓を開けて始まることがあります。
そして窓は基本的に埋まると言われてはいますが、ニュースの大きさによっては埋まるまで相当な時間がかかり、窓が埋まる方向と反対に伸びていくこともあります。
よって良い内容のニュースなのか、悪い内容のニュースなのか把握しておきましょう。
テクニカル分析の勉強
本来ですと、テクニカル分析とファンダメンタル分析の両方の勉強をしておきたい所です。
ファンダメンタル分析に関しては経済に非常に詳しい、その道のプロみたいな人でも予想を外しているのを雑誌などで見かけることがあります。
やはりファンダメンタル分析を極めるとなると、FX初心者には難しいようです。
テクニカル分析も簡単ではありませんが、時間がある以上やれることはやっておきたいものです。
特に数あるチャートパターンを一つ一つ勉強して、トレードに活かすことができればかなり有利になると思います。
まずはテクニカル分析の基礎的なことは全て把握できるように土日を有意義に過ごしましょう。
④休息をとる
土日のどちらか1日くらいはFXには関わらずに、思いっきり休むということも必要になる場合があります。
平日の多くの時間をFXに費やしてきた場合には目も疲れていると思いますし、同じ姿勢でチャートを見ていたのなら背中や腰も痛くなっているかもしれません。
よって週に1回くらいは自分の好きなスポーツや趣味に打ち込んでみるのもリラックスになり、次回以降のトレードも新たな気持ちで取り組めると思います。
⑤FXで叶えたい夢、目標の確認
FXを始めるあたって、勝って資金を増やしてやりたいこと、買いたいものなどの目標があると思います。
再度、そのような夢や目標を確認し、意識しておきましょう。
その気持ちがモチベーションにつながり、トレードの勉強に拍車をかけ、勝利に近付くことでしょう。
どうしてもトレードをやりたい方は・・・
上記のことをやり終えた方、また仕事の関係で平日はFXができないので、どうしても土日にトレードをやりたい方はどうすれば良いのでしょう?
そういう場合は最近話題の「仮想通貨」の取引をするのも一つの方法です。
「仮想通貨」のトレードは24時間365日トレードが可能という所もあり、土日も売買ができるようです。
ただ自分としては、土日くらいは休息や勉強に費やした方が良いような気がします。
「仮想通貨」 に興味があったり、土日しか時間が取れない方以外はトレードをしたいというだけで、 「仮想通貨」 をやるというのはおすすめできません。
1年365日全てをトレードに費やすのは資金を減らす原因となるかもしれません。
やはり勝った、負けたの振り返りの時間を持つことが次のトレードに活かされることだと思います。
土日に動いている市場はあるの?
多くの国の市場は土日が休みとなっております。
ですが宗教の関係から、金曜日が休みで土日に動いている「中東レート」と呼ばれている市場が存在します。
取引量は非常に小さく、世界中の市場に影響を与えることはほとんどないと言われています。
そして現在の所、この「中東レート」を利用して日本でトレードが出来るのかというと調べた限りですが不可能なようです。
世界の中にはこのように土日も動いている市場はあるのですが、日本で取引はできないこと、さらに規模も小さいことから、FXの場合は土日のトレードはお休みと考えた方が良いでしょう。
よって土日の過ごし方として今回ご紹介した内容を参考に有意義に過ごしましょう!
まとめ
週末にやっておきたいことは復習です。どこが良かったのか悪かったのかを確認して、悪かった点を直し、次に活かせるようにしましょう。
そして次週のチャートを見やすくしておきましょう。今週までに水平線やトレンドラインなどを引きすぎて分かりにくくなっているかもしれません。
その場合は再度きれいに引き直し、次週のトレードがやりやすくなるようにしましょう。
さらにファンダメンタルの件です。指標発表やニュースを調べておき次週以降どうなるのか想定しておくのも良いでしょう。
最後に休息も大事です、FXから離れてゆっくり休息をとるのも良いでしょう。
どうしてもトレードをやりたい方や、土日しか時間が取れない方は「 仮想通貨 」も選択肢になるかもしれません。
コメント