FX初心者に最適といわれているインジケーターがあります。
GMMAと呼ばれるもので、これで勝てないのならFXはやめた方が良いと言われているほどのインジケーターです。
どういうものなのか?なにがすごいのか解説していきます。
GMMAとは?
上図はGMMA(複合型移動平均線)と呼ばれ、全部で12本の移動平均線を使用します。
上の例では短期線6本を青色、長期線6本を赤色で表しております。
期間は短期線が(3,5,8,10,12,15 全てEMA)長期線が(30,35,40,45,50,60 全てEMA)となっております。
上昇トレンドの時は、移動平均線は上から3,5,8,10,12,15,30,35,40,45,50,60の順に並び、下降トレンドの時はその逆で、移動平均線は60,50,45,40,35,30,15,12,10,8,5,3の順に並びます。
GMMAが初心者向けといわれる理由
相場は大きく分けると、トレンド相場とレンジ相場の2つに分かれます。
そしてFX初心者が勝ち続けるためにはトレンド相場を狙うことが大切です。
なぜかといいますとレンジ相場で利益を上げようとしますと、逆張りがメインになるのですが逆張りは反転を予想してエントリーを行うため非常に難しいという側面があります。
よって一方向へ進むトレンド相場を狙うわけですが、トレンドを見分けるのに一番わかりやすいと言われているのが今回ご紹介しているGMMA(複合型移動平均線)となります。
では実際のチャートでトレンド相場とレンジ相場の違いを確認してみたいと思います。
最初はトレンド相場の場合です。
上図のように青の短期線、赤の長期線が広がって表示されます。
そして短期線と長期線の間も広がっていますのでトレンドが出ていることが一目でわかります。
次はレンジの場合です。
レンジの場合は短期線と長期線が絡み合い、それぞれの線の間の幅も狭くなります。
そしてローソク足も長期線の上に来ることがあります。
最も簡単なエントリーポイント
GMMAを利用した場合の実際のエントリーポイントですが、本来なら押し目を狙う、上値抵抗線を突破でエントリーをするなど、FX初心者にとってタイミングの難しいものとなります。
ですが、GMMAの場合とりあえずは短期線と長期線の幅が広まった所なら、どこでも良しとします。(慣れてきたらエントリーポイントはタイミングを見極めたほうが良いです。)
つまり上図の黄色丸のように、青い短期線と赤い長期線がきれいに広がっているポイントならどこでも良いということになります。
利食いは青の短期線が絡みだした、もしくは赤の長期線にローソク足が付いたピンク丸あたりが良いかと思われます。
では次から実際のチャートでいくつかのエントリーポイントと、利食いのポイントを解説していきたいと思います。
GMMAを使った手法
先ほどは短期線と長期線が広がっていればエントリーポイントはどこでもいいと書きましたが、実際はローソク足の形やチャートパターンなどを組み合わせたほうが勝率は高まります。
そこら辺を踏まえ実際のチャートで確認してみようと思います。
実例1 押し目を狙う
上記、黄色丸の直前から赤い長期線が広がり始めました。
その後に赤い長期線に触れる辺りの黄色丸の所で「陽線のつつみ足」と呼ばれるローソク足の形が出ています。
これにより上昇トレンド中の押し目と判断をしてエントリーを検討します。
利食いはローソク足が赤の長期線についたピンク丸あたりで良いでしょう。
実例2 ダブルトップと水平線を併用
黄色線で示したダブルトップ、そしてネックラインに引いたピンクの水平線を突破して一度戻り目を作った黄色丸あたりがエントリーポイント!
ただ、この場合まだ短期線と長期線が広がっていないため心配な場合は薄水色丸辺りのエントリーをおすすめ。
利食いは紫丸あたりのローソク足が赤い長期線に付いた辺りがよいでしょう。
この時、長期線が収縮していないようだったら、そのまま持ち続けても今回のケースでは利益になってはいますが一旦、利益確定しておく方が安全ではあります。
実例3 下降フラッグと水平線を併用
上図のチャートでは、下降フラッグを形成しているのが分かります。
そしてピンクの水平線突破後の戻り目形成と、青の短期線と赤の長期線の広がりが確認できる黄色丸辺りがエントリーポイントと考えます。
利食いは先ほどと同じで赤線の長期線にローソク足が付くピンク丸が第一候補、その時の赤の長期線の広がりがしっかりしていれば戻り目かもしれないと考え、そのまま持ち続ける、もしくは追加で売りも一つの方法。
ですが一回利食いをすることをおすすめします。
実例4 ローソク足のシグナルを併用
上図の黄色丸ですが、天井付近に他と比べてかなり長い陰線が出ています。
そしてこの陰線の左側のローソク足が短いことから「陰線のつつみ足」と判断して、その後の下落を期待します。
そして青の短期線と赤の長期線が広がり出したピンク丸辺りでエントリーを検討します。
利食いはローソク足が赤の長期線に付く水色丸辺りが良いでしょう。
この水色丸辺りを戻り目と考え、そのまま持っておくのも一つの方法ですが、赤の長期線が収縮しだしたら利食いをした方が良いでしょう。
こんな場面はどうする?
最初の方で、青線の短期線と赤線の長期線が広がっていればエントリーポイントはどこでも良いといいましたが、これはトレンドが長く続いてくれないと利益になりません。
その例ですが、上図の黄色丸辺りは青線の短期線と赤線の長期線が広がっているためエントリーをしたくなるポイントではあります。
ですがすぐにトレンドが終わってしまい、ここでのエントリーをしていた場合は利益になっていないと思います。チャートを見ていますとこういったポイントが多々あります。
よってローソク足の形やチャートパターン、ライン等なども一緒に使ってエントリーするのかどうかを判断したい所です。
GMMAのメリット
トレンドの全体像を視覚的に把握できる
GMMAは、短期から長期までの複数の移動平均線を組み合わせて表示するため、トレンドの全体像を視覚的に把握することができます。
これにより、トレンドの方向性や強弱を判断しやすくなります。
トレンドの方向性や強弱を判断しやすい
GMMAの短期束と長期束の位置関係から、トレンドの方向性や強弱を判断することができます。
短期束が長期束を下抜けると、トレンドは下降トレンドに転換する可能性が高くなります。
逆に、短期束が長期束を上抜けると、トレンドは上昇トレンドに転換する可能性が高くなります。
押し目や戻りを狙った取引にも使える
GMMAは、短期束と長期束が近づいてクロスするタイミングを、トレンドの転換点である可能性が高いと判断することができます。
このタイミングを活用して、押し目や戻りを狙った取引を行うことができます。
GMMAのデメリット
100%の勝利を保証するものではない
GMMAはあくまでもテクニカル分析手法のひとつであり、100%の勝利を保証するものではありません。
相場は常に変化するため、GMMAの判断が必ずしも正しいとは限りません。
レンジ相場では効果が薄れる
GMMAは、トレンドの方向性や強弱を判断するのに適した手法です。
そのため、レンジ相場では効果が薄れる傾向にあります。
レンジ相場では、他のテクニカル分析手法やファンダメンタル分析を組み合わせて判断することが重要です。
まとめ
GMMAは、短期から長期までの複数の移動平均線を組み合わせてトレンドの方向性や強弱を判断するテクニカル分析手法です。
GMMAのメリットは、トレンドの全体像を視覚的に把握できること、トレンドの方向性や強弱を判断しやすいこと、押し目や戻りを狙った取引にも使えることです。
しかし、GMMAはあくまでもテクニカル分析手法のひとつであり、100%の勝利を保証するものではありません。また、レンジ相場では効果が薄れる傾向にあります。
そのため、GMMAを活用する場合は、他のテクニカル分析手法やファンダメンタル分析を組み合わせて、相場の全体像を把握することが重要です。
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