
昔に比べて悪質なFX業者は減り、良いFXが増えてきました。そうしますと業者の間での競争が激しくなり、手数料を無料にする業者が増えてきました。
入金、出金の手数料やFXの口座維持管理手数料、取引の手数料などが完全無料の所が増えてきまして利用者としてはありがたい限りです。
ですが、こんなにも無料でFX業者はやっていけるのでしょうか?という疑問がわきます。
実はFX業者はスプレッドというもので利益を上げている一面があります。スプレッドとは買いと売りの金額に少し差を設けその差額を業者が受け取るというものです。
例えばドル円で「買い」の場合1ドル=100.002で「売り」の場合は1ドル=100.004などで差額が業者の利益となるものです。
毎回取引のたびに投資家はこの金額を払うことになるため、FX業者としては十分な利益となるわけです。このスプレッドはFX業者ごとに違いがあり広めの所も狭い所もあります。
よって手数料が無料だけを見るのではなく、スプレッドの広さも見てFX業者を決めた方が良いと思います。
最近ではこのスプレッドに関しても、利用者にとってFX業者を決める際に注目されるポイントとなるため有名なFX業者はどこも狭くなってきているようです。
ですが、このスプレッドですがあくまでも原則固定となっている所が多いです。つまり相場急変時、特には雇用統計の時などや、月曜日の早朝などにはスプレッドが広がる業者が多いです。
これは何か大きなニュースが入り相場が一方向へ大きく動いた場合は、利益を確保する人が増えると予想されます。
本来は買う人がいれば売る人がいる、つまり儲かる人がいれば損する人がいるという状況で市場のバランスが保たれています。
ですが、例えば雇用統計の時などは直前まで取引がほとんどなく雇用統計発表時に一気に「買い」「売り」どちらかに極端に注文が入るため流動性が失われる可能性があります。
このことを防ぐためにスプレッドを広げる傾向にあります。
つまりFX業者も一投資家であり、インターバンク市場で売買を行っていますので「買い」「売り」のバランスが崩れると損を出してしまうことになる可能性があります。
よってそれを防ぐためにスプレッドを広くしています。
どのくらいスプレッドが広がるかは業者にもよりますので、事前にデモトレードなどで確認をしておくことも良いかと思います。
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