
レンジ相場とは同じところをローソク足が行ったり来たりする相場環境です。
こういった相場環境の場合、一方向にトレンドが出る状況ではないため普通はトレンドフォローは行いません。
ただ逆張りは難しい印象のある方に、こういった状況でもトレンドフォローの考え方でエントリーをして利益を獲得できないかを分析してみたいと思います。
今回は過去チャートを使っての解説です。
後からチャートを見ての判断となりますが、考え方は応用できるかと思いますので参考にしてみてください。
使用通貨ペアはCADJPY(カナダ円)で、検証対象期間は(2020/11/30~12/04)となります。
日足分析

カナダ円の日足です。
赤の縦線から右側のローソク足が今回の検証対象期間である(2020/11/30~12/04)となります。
まず赤丸で示したように、ほぼ同じような所で止まっているため赤丸を基準に水平線を2本引いてあります。
このようにしてみますと、日足の相場環境は明らかにレンジ相場と判断できると思います。
今までの自分のパターンとして日足の相場環境を重要視しています。
日足でトレンドが出ていればトレンドフォローを行いますが、今回のようにレンジ相場の場合は別の通貨ペアを探すか逆張りをやっていました。
だが今回のテーマである「レンジ相場でトレンドフォローを行い利益獲得できるか?」ということで、トレンドフォローの根拠を探してみます。

カナダ円の日足の直近を見やすいように拡大してみました。
赤矢印から右側が今回の検証対象期間である(2020/11/30~2020/12/04)となります。
最初の注目ポイントは青丸の所です。
ローソク足2本が移動平均線にきれいに反応しています。
そして青線で示したように直近の高値を突破したことが分かります。
これにより短期的には高値、安値が切り上がり、上方向へのトレードの方が有利な状況になってきたように思えます。
4時間足分析

カナダ円の4時間足です。
赤の縦線と上側の水平線は最初の日足チャートで引いたものと同じです。
下の水平線は赤丸の4時間足の節目を基準に引いたものです。
そして青丸は先ほどの日足チャートで付けた青丸と同じもので、日足の移動平均線にきれいに反応したポイントとなります。
まず4時間足の節目を基準に引いた水平線を上抜けしました。
そして一度押し目を形成した黄色丸辺りでエントリーをしたい所です。
このポイントは水平線と移動平均線の両方にきれいに反応したサポレジ転換ポイントでもあるため良いエントリーポイントのように思います。
今回ご紹介したように大きな時間足でレンジでも、時間足を短くしてトレンドフォローを行うことは可能かと思います。
ただ毎回うまくいくわけでもないでしょうし、また大きく利益を伸ばすのは難しいかと思います。
思惑通りにいかなかった場合、しっかりと損切りをするようにしましょう。
以上、CADJPY(20/11/30~12/04)チャート分析でした。
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