
FXを行う際に勉強することは多岐にわたります。
そしてトレードを始めると、ある1つのことのみに頼ってトレードを続けてしまうことがあります。
相場は常に動いていますし、今後の動きを読むことも簡単ではありません。
今回はFX初心者が頼ってしまいそうなものについてご紹介します。
なお、1つのことのみに頼ることが悪いわけではありません。
勝てているのなら良いのですが、いろいろなことを組み合わせて、様々な相場環境に対応させる方が良いと考えています。
システムトレードのみに頼る
システムトレードの良い所は一度設定をしておけば、後は機械的に売買を繰り返してくれるところです。
これにより人間の感情が入らず、損切り位置をずらしてしまい塩漬けになってしまうなどの失敗を防ぐことが出来ます。
さらには何度も注文をする機会も減るため忙しい人には良いかもしれません。
ただ良くない点もあります。
それは一度決めたルール通りに必ず処理を行う点です。
これは良い所でもありますが、悪い所でもあります。
勝てる場面では良いのですが、相場環境が悪い場面でもルールに則っていれば、自動で売買を繰り返します。
裁量トレードなら相場環境が悪ければ、トレードを行わないという選択ができます。
自動売買にはそれがありません。
よって負けがかさんで資金を失くす可能性もあります。
システムトレードには良い点もあり、悪い点もあるのですが自動で細かいトレードを繰り返してくれるのは便利です。
よって自分の生活スタイルや、トレードスタイル、資金管理のルールに従い、他の方法と組み合わせて使うというのもおすすめです。
インジケーターに頼りすぎる
過去には一つのチャートに相当数のインジケーターを表示させていた経験があります。
複数のインジケーターで同時にサインが出たら売買を繰り返していたものです。
多くのインジケーターに頼りすぎたため、ほとんど売買のシグナルが出ずエントリーチャンスを逃すことも多かったです。
インジケーターは過去の価格から計算したものです。
よって現在の動きを反映させたものではありません。
先が読めないからこそ過去の動きから今後を予測するのですが、頼りすぎるのは良くないでしょう。
トレンド系のインジケーターである移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスなどは売買サインの代表的な例ではありますが、サインが出るのがかなり遅いです。
売買サインが出た辺りではトレンドが終わっていることが多々あります。
そして何よりもレンジ相場ではほとんど意味をなさないものとなります。
オシレーター系のインジケーターにも欠点があります。
70%以上で買われすぎ、30%以下で売られすぎというインジケーターで、買われすぎだから「売り」を行うとしてもトレンドが出ている場合には失敗します。
よってインジケーターに全てをゆだねるというやり方もやめたほうが良いかと思います。
ファンダメンタルズ分析のみに頼る
経済、金融、財政などの分野は奥が深く非常に難解です。
簡単に理解できるほどたやすいものではありません。
何度もブログで書いていますが、証券会社などで働いている経済に詳しい方でも今後の為替の動きに関しての予想はほとんど当たっていません。
東日本大震災後の相場の動きも当たっていませんでいた。
スワップポイントで稼ぐために、豪ドル円を持っておいた方が良いと昔の本では良く書かれていました。
ですが、豪ドルも金利が下がってしまいましたし、一時期かなりの円高に進んだため為替差損が生じてひょっとしたら市場から退場しているかもしれません。
となりますと一般の人が新聞、テレビ、ネットなどのニュースから今後の動きを読むのはほとんど無理です。
多少の知識は持っておいた方が良いかとは思いますが、ファンダメンタルズ分析のみに頼るのも難しそうです。
まとめ
頼りすぎは良くないという話で、システムトレード、インジケーター、ファンダメンタルズ分析を取り上げました。
勝てている人は別にいいですが、勝てていない人にとってはどれか一つのみに頼るのではなく幅広く知識を身につける必要があるでしょう。
そのためには時間がかかります。
初めてすぐに稼げるほど簡単な世界ではありません。
ただ勝てるようになると喜びも増します。
上記で紹介したもの以外に、チャートパターンなども組み合わせてみてはどうでしょうか?
いろいろなものを組み合わせて、リスクも分散してトレードを行うことが良いかと思います。
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