
一目均衡表とは何か?
有用なFX取引を行う上で欠かせないテクニカル指標のひとつに「一目均衡表」があります。
この一目均衡表は「ローソク足チャート」と共に純国産のテクニカル指標として世界中で幅広く利用されています。
一方でその奥はとても深く、その神髄を熟知している投資家は本指標を生み出した日本においても多くないと言われている存在です。
そんな奥深い難しさを持つ一方で有益性がとても高い「一目均衡表」は、相場は売り手と買い手のパワーバランスが崩れた方向へ動く。
さらに、その方向性が確立した後であれば相場の行方は一目瞭然である、という考えに基づいて生み出されました。
つまり、一度動き出した相場の方向を認識することさえできれば、その流れはそのまま続くと思われるので、取引の方向性を決められるというのが基本の考え方です。
そのため利用に際しては相場がいつ変化し、いつ目標値が達成されるかなどの「時間軸」を重視して相場の動向を予測する必要があります。
「一目均衡表」はローソク足と5つの線で形成されております。
転換線が基準線の上を抜け、遅行スパンがローソク足を上抜け、さらにローソク足が雲を上抜けする、以上の3つを買いシグナルと見なせます。
また、これら3つの買いシグナルがそろった状態を「三役好転」と言い、強い買いシグナルと判断することができます。
一方で、前述と逆方向への移動は逆転したと呼び、3つの売りシグナルがそろって逆転した場合は「三役逆転」と呼び、強い売りシグナルと見なせます。
5つの線の意味

では一目均衡表の詳細です。まず上記チャートの赤線は「転換線」、青線は「基準線」、緑線が「遅行スパン」、SandyBrownが「先行スパン1」、Thistleが「先行スパン2」です。
☆ 「転換線」は短期的な相場の方向性を示します。
☆ 「基準線」は中期的な相場の方向性を示します。
☆ 「遅行スパン」はその日の終値を26日前に記入したものになります。
☆ 「先行スパン1と2」に囲まれた部分を「雲」と呼びます。
エントリーサイン

☆ 「転換線」が基準線を抜けたポイント(上記チャートの赤丸)で「買い」
☆ 「遅行スパン」がローソク足を抜けた時(上記チャートの青丸)で「買い」
☆ ローソク足が雲を抜けた時(上記チャートの黄色丸)で「買い」
この3つが揃った状態を「三役好転」と呼び、より強力な買いサインとされています。
ちなみにすべてを逆にして考えたものが売りサインです。
最後に
当然ながらこのエントリーサインのみで売買を繰り返していると勝率は下がってくると思われます。
レンジの状態が続くと、このエントリーサインもあまり意味をなさなくなるからです。
よって水平線やトレンドラインを併用してエントリーの判断をしていくことになるかと思います。
ですが一目均衡表のデメリットとして表示される線が多いため、さらに水平線やトレンドラインを組み合わせると画面が見づらくなるという点です。
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